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「かっこいいダサい」と「カッコ悪いダサい」の違いとは?―管理職が持つべきセンスと姿勢

お疲れ様です。

今日は『かっこいいダサい。とカッコ悪いダサい。』というテーマで記事を書きます。

 

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はじめに

 

 

 

社会人として働いていると、「あの人はダサいけど、なぜかかっこいい」と感じる人に出会うことがあります。

一方で、「あの人はダサい上に、正直カッコ悪い」と感じてしまう人もいるでしょう。

 


同じ「ダサい」なのに、評価はまるで正反対。

この違いは一体どこから生まれるのでしょうか。

 


今回は、特に20〜40代のビジネスパーソン、そして管理職やその候補者に向けて、 「かっこいいダサい」と「カッコ悪いダサい」の違い を整理し、仕事にどう活かせるかを考えていきます。

 

 

 

 

 

 

1. 「かっこいいダサい」とは?

 

 

 

「かっこいいダサい」とは、一見すると時代遅れだったり、不器用だったり、見た目は洗練されていないけれど、どこか魅力を感じさせる状態です。

 


たとえば――

 


ちょっと古めかしいスーツを着ているが、姿勢が堂々としている上司
スマホ操作は苦手なのに、人の話をじっくり聞いて信頼を集める先輩
英語は得意じゃないけど、現場で汗をかいて成果を出すリーダー

 

 


「ダサい」要素はあるのに、不思議と尊敬や憧れを抱かせます。

これは、 不器用さや古さを補って余りある“芯の強さ”や“人間味” があるからです。

 


つまり、「かっこいいダサい」とは 誠実さや覚悟を伴ったダサさ なのです。

 

 

 

 

 

 

2. 「カッコ悪いダサい」とは?

 

 

 

一方で「カッコ悪いダサい」とは、外見や行動が洗練されていないだけでなく、 中身にも一貫性がない状態 を指します。

 


たとえば――

 


流行を追っているつもりが、結局似合っていないファッション
部下の前では強がるが、裏では愚痴ばかりの上司
新しい知識を学ぼうとせず、「昔はこうだった」と過去の成功体験に固執する人

 

 


ここで共通しているのは、「自分を良く見せよう」としているのに、結果的に本質が伴わず、かえって薄っぺらく見えてしまう点です。

 


「カッコ悪いダサさ」には、 誠実さよりも虚勢が目立つ のです。

 

 

 

 

 

 

3. 違いを分けるのは「軸」があるかどうか

 

 

 

両者を分ける最大のポイントは、 自分の中に「軸」があるかどうか です。

 


軸を持ち、多少のダサさを受け入れている人 → 「かっこいいダサい」
軸がなく、見栄や外見だけで取り繕おうとする人 → 「カッコ悪いダサい」

 

 


たとえば、古いスーツを着ていても「長年着ていて愛着がある」と堂々と語れば、それはかっこよさに変わります。

逆に、流行の服を着ていても「人からどう見られるか」だけを気にしていれば、カッコ悪さが滲み出てしまいます。

 


つまり「ダサいかどうか」ではなく、 自分のダサさを認められるかどうか が大きな違いを生むのです。

 

 

 

 

 

 

4. ビジネスシーンにおける「かっこいいダサさ」

 

 

 

では、この考え方をビジネスにどう活かせばよいのでしょうか。

 

 

 

(1) 部下に見せる「不器用な努力」

 

 

 

スマートに見せることよりも、泥臭く努力する姿勢は「かっこいいダサさ」に映ります。

たとえば、新しいシステムが苦手でも、「わからないから教えてくれ」と素直に学ぶ姿は、むしろ部下から信頼されます。

 

 

 

(2) 顧客とのやりとりにおける「誠実さ」

 

 

 

完璧な提案書を持っていけなくても、「できる限り準備しました」と誠実に伝えることが、相手に安心感を与えます。

取り繕うより、誠実に向き合うほうが、長期的な信頼を築けます。

 

 

 

(3) リーダーシップにおける「等身大の姿」

 

 

 

管理職に求められるのは、完璧さよりも “人として信頼できるか” です。

弱さを認め、等身大でチームと向き合うリーダーは、多少のダサさがあっても“かっこいい”と評価されます。

 

 

 

 

 

 

5. 「カッコ悪いダサさ」を避けるために

 

 

 

逆に、カッコ悪く見えてしまうのはどんなときでしょうか。

 


「知らないこと」を隠そうとして嘘をつく
表では部下を励ますが、裏では愚痴や悪口を言う
「自分は忙しい」と言い訳ばかりで行動が伴わない

 

 


こうした言動は、表面的にはスマートに見えても、周囲にはすぐに伝わります。

「結局、言ってることとやってることが違うよね」という印象を与え、信頼を失ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

6. 管理職にこそ必要な「かっこいいダサさ」

 

 

 

管理職やリーダーは、どうしても「かっこよく振る舞わなければ」と思いがちです。

しかし、完璧を装うことは、むしろ逆効果になる場合が多いのです。

 


大切なのは――

 


ダサさを恐れず、自分らしく振る舞うこと
不器用さを隠さず、努力を見せること
誠実さを軸にして、行動に一貫性を持つこと

 

 


そうした姿勢が、部下や周囲に「この人についていきたい」と思わせる力になります。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

「かっこいいダサい」とは、不器用でも誠実さや覚悟が感じられるダサさ
「カッコ悪いダサい」とは、軸がなく、取り繕いだけが目立つダサさ
違いを分けるのは「軸があるかどうか」
ビジネスにおいては「不器用な努力」「誠実さ」「等身大の姿」が“かっこいいダサさ”をつくる
管理職こそ「完璧さ」ではなく「かっこいいダサさ」で信頼を集めるべき

 

 


「ダサさ」を恐れるのではなく、どう見せるかが大切です。

むしろ、 人間らしい不器用さを受け入れることこそが、令和の管理職に必要な“かっこよさ” なのかもしれません。