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嫌なことからは逃げてもいいのライン― 逃げること、耐えること、その境界線をどこに引くか

お疲れ様です。

今日は『令和に蔓延する、嫌なことからは逃げても良いという風潮』というテーマで記事を書きます。

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はじめに:「逃げてもいい」という言葉の力

 

「嫌なことからは逃げてもいい」

ここ数年で、こうした言葉がずいぶん市民権を得たように感じます。

 


これはとても大切な価値観の変化です。

かつては「逃げる=負け」「我慢が美徳」とされてきましたが、心や体を壊してまで耐えることが、決して“正義”ではないことが、少しずつ広まりつつあります。

 


けれど同時に、私はこうも感じています。

 


「逃げてもいい」という言葉の“甘さ”に浸りすぎると、自分を成長させる機会までも手放してしまうのではないか。

 


今回は、「逃げる」と「耐える」のバランスについて考えてみたいと思います。

逃げてもいい、その“ライン”をどこに引くのか。それがテーマです。

 

 

 

 

 

 

「逃げる」は、時に“命を守る選択”である

 

まず大前提として、心や身体を壊してしまうような環境からは、すぐにでも逃げてください。

 


パワハラ

・理不尽な長時間労働

・否定され続ける人間関係

・自分を押し殺して生きなければならない場所

 


こうした環境に「耐える価値」はありません。

むしろ、“逃げる”ことこそが、自分を守り、次のチャンスをつかむための大切な決断です。

 


この「逃げる=弱さではない」という考え方は、これからの時代を生きる上で欠かせない視点です。

 


ですが──

すべての「嫌なこと」が、そこまで深刻とは限りません。

 

 

 

 

 

 

すべてから逃げていては、何も培われない

 

 

 

たとえば…

 


・自分の意見が通らない

・上司が少し厳しい

・やりたいこととは違う業務を振られた

・評価が思ったほど高くない

 


こういった「不満」や「もやもや」も、確かに“嫌なこと”ではあります。

ですが、これらは社会や仕事の中で誰しもが経験する、ある種の“成長痛”のようなものでもあるのです。

 


すべてに対して「自分には合わない」と背を向けていては、

 


協調性
忍耐力
適応力
乗り越えた経験からくる深み

 

 


といった、人としての“厚み”や“深み”が育まれません。

小手先のスキルをいくら磨いても、それを活かす「器」が育たないのです。

 

 

 

 

 

 

では、どこまで耐えるべきか?

 

 

 

ここが一番難しいポイントです。

何でもかんでも我慢すればいいわけではない。

けれど、嫌だからすぐに逃げる、も違う。

 


大事なのは、“逃げるライン”を自分の中で明確にしておくことです。

 


私のおすすめは、この2軸で判断することです。

 

 

 

1. 「自分が壊れそうかどうか」

 

 

 

夜眠れない
食欲がない
常に不安や緊張に襲われる
自分を責め続けてしまう

 

 


このような状態が続くようなら、それはもう「成長のための苦労」ではなく、「破壊の苦しみ」です。

このラインを超えてしまったら、迷わず逃げる選択をすべきです。

 

 

 

2. 「将来につながる苦労かどうか」

 

 

 

今の経験が、将来の自分に役立つ可能性があるか
今の苦労を乗り越えた時、何かを得られると感じられるか
信頼できる上司や仲間がそばにいるか

 

 


もしこの問いにYESが多いなら、それは“乗り越える価値のある経験”かもしれません。

 

 

 

 

 

 

「耐える」とは、自分のために耐えること

 

 

 

ここで大切にしたいのは、「誰のために耐えるのか」という視点です。

「会社のため」「上司のため」「評価されたいから」という理由だけで耐えているなら、それは長くはもちません。

 


でも、「自分が成長するために、今は踏ん張る」と思えているなら、それは前向きな耐え方です。

 


つまり、逃げるのも、耐えるのも、“自分の意思”で選ぶことが何よりも大切なのです。

誰かに強いられても、誰かに責められても、最後は自分の心と体に問いかけてみてください。

 


「これは、自分が耐えたいと思えるものか?」

「これは、自分を壊してしまうものか?」

 

 

 

 

 

 

おわりに:「逃げる」と「逃げ癖」は違う

 

 

 

嫌なことから逃げることは、決して悪いことではありません。

でも、「逃げ癖」がついてしまうと、どんな場所に行っても“嫌なこと”からは逃れられなくなります。

 


大切なのは、逃げても良いラインを自分の中で明確に持ち、「逃げることを、自分の意思で選べる状態」でいることです。

 


逃げるべきときに逃げる。

耐えるべきときに踏ん張る。

 


このバランスがとれる人こそ、しなやかに、そして強く生き抜けるのだと思います。

 


無理はしなくていい。

でも、自分の可能性まで手放す必要はありません。

 


「逃げてもいい」と「逃げるしかない」のあいだにある、

“自分なりの判断基準”を、少しずつ育てていきましょう。