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リーダーの思考を5分で問い直すブログ

今日の会社のトピックス「なんとなくわかった、で会議が終わる日」

お疲れ様です。

今日は忘備録も兼ねて、会社のトピックスを記事にします。

テーマは『平和な会議、クソ会議』です。

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「それでは、本日の議題に入りますね」

 


その言葉を皮切りに始まったのは、今週2回目のプロジェクト定例会。

今回も、ファシリテーターはいつも通りの◯◯さん。穏やかな物腰で、場を和ませる雰囲気は抜群だ。…だが、残念ながら「会議を仕切る」という点においては、そこまで得意ではないらしい。

 

 

 

 

 

 

■ 始まりは、だいたい和やかに

 

 

 

参加者は社内5名+リモート2名。会議室のスクリーンに映る、リモート参加者の表情は、やや曇り気味。時差のせいか、それとも何かを悟っているのか。

 


「まず、前回の宿題の進捗を…えっと…誰からいきましょうかね…」

 


うん、そうだね。「誰からいくか」を決めるのに5分使うんだね。これはもう、定例会の恒例イベント。

 

 

 

 

 

 

■ そして、だんだん沼へ

 

 

 

「はい、じゃあ私から…えーとですね、進捗なんですが…」

 


ひとたび誰かが話し出すと、場の空気は“傾聴モード”に切り替わる。発言の合間に質問を差し込む者はいない。なぜなら、誰も“口を挟むタイミング”をつかめないからだ。

 


話はどんどん枝分かれし、最初の話題がどこかに消えたころには、

「あれ、なんの話してたんだっけ…?」という内なる声が、静かに全員の胸の中に響く。

 


それでも◯◯さんは、全員が話し終わるまで優しく頷きながら聞いてくれる。

それはもう、まるで“やさしすぎる司会者”。

 

 

 

 

 

 

■ 話のキャッチボールがない。ずっと独演会。

 

 

 

この会議の最大の特徴は、“発言の隙間がない”ことだ。

 


誰かが話し始めると、誰も割って入らない。いや、入れない。

Zoomの向こうの参加者は、「あ、今なら…」と思った瞬間には、もう話題が別方向へ飛んでいる。タイミングを逃し続けるうちに、完全に沈黙する。

 


「なんか言いかけてました?大丈夫ですか?」とファシリテーターが気づいた頃には、もうその話題、次の次のフェーズに進んでいる。

 

 

 

 

 

 

■ リモート参加者の“心のログアウト”

 

 

 

会議室での空気は、まだ“なんとなく”共有されている。

でもリモート勢にとっては、沈黙の“間”も、“ちょっとした相槌”も、“誰かのため息”も、聞こえない。

 


だからこそ、話が迷子になると、心も離脱しやすい。

 


モニターに映る彼らの表情は、いつしか静止画のように変化を失い、

たまに聞こえる「うん、うん…」の声も、もはや“リアクションAI”のよう。

 

 

 

 

 

 

■ そして始まる「なんとなくわかった」タイム

 

 

 

1時間が過ぎたあたりで、やっと全員の発表が終わる。

でも、その頃には誰が何を言っていたか、ほとんど記憶に残っていない。

 


「じゃあ、いったんこんな感じで共有いただいた内容は受け止めまして、次回までにそれぞれ対応進めていきましょうか」

 


えっ。

「進めていきましょうか」って、具体的に誰が、何を、どこまで、いつまでに?

 


目を合わせることなく、誰も確認せず、

「なんとなくわかった」空気で会議は終わりを迎える。

 

 

 

 

 

 

■ 会議を終えて出てくる“後味の悪さ”

 

 

 

会議が終わっても、Slackには動きがない。

誰も「さっきの会議の件ですが…」とは言い出さない。

 


なぜなら、みんな“自分の理解に自信がない”からだ。

「自分だけ理解してないんじゃないか」という不安と、

「そもそも誰も理解してないんじゃ…?」という疑念の狭間で、そっと業務に戻る。

 

 

 

 

 

 

■ 次回の会議、成果物ゼロでまた集まる

 

 

 

そして次週、また同じメンバーが集まり、同じような流れで会議が始まる。

前回の議事録は“文字起こしレベル”で羅列されていて、結局何が決まったのかは不明。

 


「では、前回の続きから……」

 


いや、その“続き”って、どこからですか?

スタート地点、誰か覚えてますか?

 

 

 

 

 

 

■ 結論:ファシリテーションの腕が、未来を変える

 

 

 

この話に登場した会議は、ある意味“平和”で“優しい”空間だった。

 


でも、

・目的が不明確

・発言が独演会

・アクションが曖昧

・議事録が行動につながらない

 


という4点セットがそろうと、どれだけ多くの時間とエネルギーをかけても、成果物は“空気感”しか残らない。

 

 

 

 

 

 

■ リモート参加者がいるなら、なおさら

 

 

 

リモート会議の難しさは、

「表情が見えにくい」

「空気を読みづらい」

「発言のタイミングがつかみにくい」

といった構造的な課題がある。

 


だからこそ、

・目的とゴールの明示

・役割の明確化

・発言のルール(順番制など)の導入

・タイムキープの徹底

が、少しでも“次につながる会議”のカギになる。

 

 

 

 

 

 

■ 今日のトピックスまとめ

 

 

 

今回の定例会は、誰も悪くないし、誰も怒っていない。

でも、たぶん誰も満足していない。

 


「なんとなくわかった」顔で会議を終えた、その裏には、

「実は全然わかってないし、何すればいいか曖昧なまま」という真実がある。

 


この空気を変えるには、誰かが“会議の空気”にツッコミを入れることが必要だ。

…でも、その誰かって、毎回“私じゃない誰か”を期待してしまう。

 

 

 

 


来週の定例も、また「誰かの優しさ」が場を支配するのだろうか。

それとも、誰かがファシリテーションという名の“場づくり”に挑戦するのだろうか。

 


——とりあえず、私は次回、議事録の担当を外れるよう願っておこう。

 

 

 

 

 

 

✨追記:心当たりがある人へ

 

 

 

「あるある…」「自分のことかと思った」と感じたら、

次の会議でちょっとだけ“空気を整理する役”をやってみてください。

 


たとえば、

「今の話、整理するとこういうことですよね?」

「このタスク、どなたが対応されるんでしたっけ?」

「次回までに何をまとめればよさそうですか?」

 


そんな一言が、会議を未来につなげるきっかけになります。