お疲れ様です。
今日は『人生楽しみたいなら達成して満足するな』と言うテーマで記事を書きます。

「FIREを達成したのに、なぜ働きはじめるのか?」
近年、「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という生き方が注目を集めています。
経済的自立を果たし、早期リタイアを目指すこのスタイルは、一見すると「理想のゴール」に見えるかもしれません。
しかし、実際にFIREを達成された方のお話を聞くと、意外なことに気づかされます。
――「FIREを達成したけれど、何か物足りなかった」
――「自由な時間はあるけれど、充実感が薄れてしまった」
――「結局また仕事やプロジェクトに戻った」
こうした声を耳にするたびに、人が本当に求めているのは「ゴール」ではなく、そこに向かっている“過程”そのものなのではないかと思わされます。
ワールドカップの優勝が教えてくれるもの
世界最大級のスポーツイベントであるサッカーのワールドカップでも、同じようなことが語られています。
大会で優勝を果たした選手が、インタビューでこう語るのです。
「優勝そのものよりも、優勝までの道のりが何よりも尊かった」
厳しいトレーニング、仲間との切磋琢磨、予選のプレッシャー、そして数々の困難を乗り越えて迎える決勝戦――
その一つひとつが、選手たちにとって“生きている実感”を与えてくれる時間だったのだと思います。
つまり、人は「何かを追いかけている時間」こそが、最も心が満たされているのです。
目標達成の喜びは「副産物」にすぎない
もちろん、目標を達成することは嬉しいことです。努力が報われ、周囲から称賛されることもあるでしょう。
ですが、それは人生の“本質的な喜び”ではありません。
むしろ、その瞬間はあっけないほど短く、しばらくすると次の空白が生まれてしまいます。
「次は何をしようか?」
「もうこれ以上、目指すものはないのだろうか?」
「今のままで、本当に満たされるのだろうか?」
こうした問いが生まれるのは、「到達点に立ったからこそ見える景色」です。
実はそれは、一時の優越感だけで、以降虚無に支配されてしまうことがあります。
そしてそのとき、人は改めて気づきます。
「追いかけていた時間こそが、最もエネルギーに満ちていた」と。
人生にスパイスを与える「追いかける日々」
私たちは「まだ届いていない何か」があるからこそ、日々に張り合いを感じ、明日に希望を持ち、挑戦する理由を見出せます。
・朝、少しだけ早く起きて勉強する
・週末、資格取得に向けて計画を立てる
・憧れの職種に向けて転職活動を始める
・創作活動を少しずつ続けていく
たとえ小さな挑戦でも、「自分なりのゴールに近づいている」という感覚が、日々にスパイスを与えてくれます。
目指しているものがある。
そこに向かって歩んでいる。
昨日の自分より、ほんの少しでも進んでいる。
その実感があるだけで、人生はまるで別物のように豊かになるのです。
「完成」より「成長」の中にこそ喜びがある
FIREを達成した方が仕事に戻るのも、ワールドカップを制覇した選手が新たな挑戦を探すのも、根本にあるのは「成長したい」という欲求なのではないでしょうか。
人は「完成された状態」では満足できない生き物です。
むしろ、「完成していないからこそ」、日々が楽しくなる。
自分はまだまだ伸びしろがある
知らない世界に触れられる余白がある
今日より少しでも、明日は良くなれる
こうした思いがある限り、人生はいつでも前向きに進んでいけます。
おわりに:人生は「走り続ける人」に味方する
どれほどの成果を得ても、どんなに多くの時間や自由を手にしても、「追いかけるもの」がなければ、人生は少しずつ色を失っていきます。
目標は、達成するためだけにあるのではありません。
追いかけ続けることそのものが、人生の意味であり、喜びなのです。
だからこそ、今のあなたがもし、
「まだ何かが足りない」と感じているなら
「もっと先へ行きたい」と思っているなら
それはとても自然で、そして尊いことです。
追いかけるものがある。
目指したい場所がある。
その気持ちを持っているだけで、あなたの人生はすでに豊かさに満ちています。
ゴールは、追いかける過程で出会う「ご褒美」のようなもの。
どうか、走り続ける自分を楽しんでください。