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なぜ働き始めると本が読めなくなるのか?

お疲れ様です。

eximpです。

 

社会人になると学生時代の趣味や読書の時間が激減する、という悩みを抱える人は少なくありません。学生の頃は好きな本を手に取ったり、映画や音楽、美術館巡りなど様々な趣味を楽しんでいたのに、働き始めてからはそれらに手を伸ばす余裕がなくなったと感じることはありませんか?

本当に「時間がないから」だけが理由なのでしょうか?本記事では、その原因と背景を掘り下げ、働きながらも読書や趣味を楽しむヒントを考えてみます。

 


本が読めなくなる理由①:時間の不足は主因ではない

 


社会人になると「忙しくて本を読む時間がない」という声をよく耳にします。しかし、これは表面的な理由に過ぎません。確かに、仕事や家事に追われる中で、読書や趣味の時間を確保するのは容易ではありません。それでも、スマートフォンSNSをチェックしたり、YouTubeの動画を見たり、スマホゲームをしたりする時間を作り出している人も多いはずです。

 


つまり、「時間がないから本が読めない」というのは、本質的な問題ではありません。真の原因は、社会人としての生活環境や価値観の変化にあります。次章では、この点について詳しく見ていきましょう。

 


本が読めなくなる理由②:仕事への過剰なコミットメント

 


現代社会では、「仕事に全力で取り組むこと」が美徳とされています。「仕事を第一優先にするのが当たり前」「プライベートを犠牲にしてでも頑張るべき」といった価値観が根強く、長時間労働や残業が称賛される風潮が少なからず存在します。

 


たとえば、友人や家族との予定よりも仕事を優先することが「社会人としての正しい姿」とされることもあります。徹夜で資料を仕上げる姿が「プロフェッショナルだ」と評価されることもあります。このような文化の中で、趣味や読書のような「自己充足的な活動」は、二の次にされがちです。

 


その結果、私たちは自分の時間を「奪われた」と感じるのではなく、むしろ「仕事に使うべきだ」と信じ込んでしまうのです。しかし、このような価値観がもたらす影響は深刻です。長期的には、燃え尽き症候群適応障害などのリスクが高まり、社会全体では少子化や過労死といった問題に繋がる可能性があります。

 


本が読めなくなる理由③:効率を求める社会構造

 


現代は「効率性」を重視する時代です。私たちは仕事や生活の中で、できるだけ短時間で結果を出すことを求められます。そのため、多くの人が情報収集にも「コスパ」を求めるようになりました。

 


SNSやネット検索では、自分が興味のある情報や答えがすぐに見つかります。一方で、本には自分が求めていない情報(ノイズ)が含まれていることが多く、読了までに時間がかかるため、「コスパが悪い」と感じられてしまいます。

 


こうした背景から、多くの人が読書の代わりに短い動画や自己啓発書に目を向けるようになります。自己啓発書は基本的に内容が簡潔で、「とにかく行動せよ」というメッセージが中心であるため、読書という行為に対する心理的負担を軽減します。しかし、これでは長文をじっくり読む習慣がさらに遠のいてしまいます。

 


本が読めなくなる理由④:生活の余裕のなさ

 


最後に挙げられる理由は、働いても生活が楽にならないという現実です。長時間働いても経済的な余裕が生まれず、将来への不安が募る中では、趣味や読書に割ける心の余裕が減少してしまいます。

 


こうした状況では、体力的にも精神的にもエネルギーを要する読書よりも、手軽で短時間で楽しめる娯楽に流れがちです。SNSや動画配信サービスが人気を集めている背景には、このような現代社会の特徴があるのです。

 


どうすれば再び本を読めるようになるのか?

 


では、忙しい社会人が再び読書を楽しむにはどうすれば良いのでしょうか?以下にいくつかのヒントを紹介します。

1. 仕事とプライベートのバランスを意識する

仕事を「全力でやるべき」という価値観を見直し、趣味や読書に充てる時間を意識的に確保することが重要です。「休むことも仕事のうち」という考え方を取り入れてみましょう。

 

2. 少しずつ読む習慣を作る

長時間集中して本を読むことが難しい場合でも、1日5分だけ読むと決めるなど、小さな習慣を作ることが効果的です。電子書籍やオーディオブックを活用するのも良い方法です。

 

3. 読書の目的を再設定する

「役に立つ情報を得るため」という視点だけでなく、「新しい考え方に触れる」「日常のストレスを忘れる」といった多様な目的で本を読むようにすると、読書そのものが楽しみになります。

 

4. 環境を整える

読書に適した静かな場所を見つけたり、仕事帰りにカフェで少し読む時間を作ったりすることで、自然と読書の機会が増えます。

 


終わりに

 


社会人になると、時間やエネルギーの不足により読書が遠のくのは避けられない側面もあります。しかし、その背景には「働き方」や「情報の摂取方法」に対する価値観の変化があることが分かります。本を読む時間を取り戻すためには、まずはその価値観を見直し、自分にとって「読書が持つ意味」を再定義することが大切です。

 


忙しい日々の中でも、少しずつ自分の好きな本と向き合う時間を作りましょう。その積み重ねが、心の充実感を生み出し、日常をより豊かなものにしてくれるはずです。